日本情報オリンピック本選出場者への『みんなのデータ構造』寄贈について

ラムダノートから発行中の『みんなのデータ構造』は、同書の訳者である堀江慧氏、陣内佑氏、田中康隆氏の厚意により、日本情報オリンピック(JOI)への本選出場者全員に寄贈されています。

2018年度に開催された第18回JOIに続き、2020年2月8日(土)および2月9日(日)に実施された第19回日本情報オリンピックの本選でも、合計83名の出場者の皆さま全員に同書が贈られました。

JOIへの同書寄贈の背景については、堀江氏による第18回JOI寄贈時のブログをご覧ください。

また、第18回JOIで本選に進み同書を手に入れたお二人の方から、堀江氏宛に同書の感想を頂いたので、お二人の許可を得てここに紹介させていただきます。

@qcfium さんより

この本で初めて知った基数ソートは32bit整数をソートするとき標準のソート関数より実測で平均的に速く、これを使ってプログラミングコンテストで実行速度最速を取ったり、作問に約立てることができました。またTrieについては普通のTrieより高速なx/y-fast trieなどの高度なデータ構造に触れることができました

@zohen0 さんより

いろいろなデータ構造が紹介されていて、眺めているだけでも楽しいです。その中で個人的に興味深いと思ったのは14章の外部メモリの探索についてで、普段の競技プログラミングではほぼRAMの中で完結しているデータ構造をどうやってHDDやSSDなどの外部メモリと繋げるのかを初めて知ることができました。実装がソースコードで示されていたり、章末に練習問題がついていたりと実際にデータ構造を試してみるときにもとても役立ちました。


お二人ともありがとうございました!

来年度も訳者の皆さまからの寄贈を予定しています。お楽しみに!